
紆余曲折があった米中の貿易交渉ですが、一次合意に達したことで急激にリスクオンが強まり、米株価は最高値更新し、日経平均も実体経済の不調にも関わらず、24000円を突破しました!
二次合意に向けても話を進めたがっているということで、中国の国内企業への過剰な補助金問題は内政にかかわる話で合意は難しいでしょうが、期待だけはさらに高まりそうです。
ただ、実体経済、特に私の知る日本経済に関しては10-12月期の決算は悪い結果になりそうなんですよね。
関税が減ったといってもなくなったわけではないですし、合意に違反したとアメリカが認めれば関税が元に戻る条項があったりで安心して貿易できないというか、すぐに回復できそうでもないですし、株価は期待を織り込みすぎなんですよね。
イギリスも保守党が勝って来年1月のEU離脱がほぼ決まったことを好感しているようですが、だらだらとEUに残っていた方が経済自体は回ったわけで、好材料とするのはどうかとも思います。
ここらで浮かれすぎな株価インデックスのショートを、かなり久しぶりに検討しても良いかと思います。
それでは、S&P500指数の日足チャートを見ておきましょう。
VIXの原資産であるS&P500は、3168ポイントと最高値更新中です。
アメリカ株投資最強説は真実だったようですね。永遠に上がり続ける気がします。そんなときが危ないんですけどね。
アメリカ経済は強いので、株価インデックスをショートするとしたら、どちらかというと上がり過ぎな気配と実体経済が悪化しつつあり、増税という個別要因が加わってる日本株かなと思います。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXの日足チャートを見てみましょう。
VIX現物は、12.6まで下げていますが、材料や株価の好調さに比べるとまだ下げたりない感じです。
そのため、VIXロングをするのにまだ十分な低水準ではないと判断します。
VIXは下がるのはゆっくり目なので、ロングはまだ気乗りしないというか、指値に届かない感じですね。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
なし
☆米国VI(12月物VIX先物)は現在$15.15
VIXはロング狙いで下向きのオーバーシュートを待っていましたが、先物があまり期待したより落ちませんでした。
そこで狙うは日経平均のショートです。日次の日経平均のチャートを見てみましょう。
米中合意を受けて先週末の相場は狂ったように上昇し、24000円に到達です。
しかしながら、前期までの減益や10-12月期でのさらなる減益を予想しており、PERだけが高まっていく感じで割高感が出そうな気がします。
来週や再来週は、米中合意を楽観した地銀や年金基金とか、株価が上がると安心して高値掴みしちゃうような機関投資家が買ってくれるかもしれないので、そのあたりが、ショートのねらい目なのではと踏んでいます。
24000円以上のオーバーシュートしたところで仕込んで、利益確定する妥当な水準は22000円くらい、ロングに転じるとしたら21000円割れくらいでしょうか。
ちなみに来週からは、SBI証券でETFやREITの信用取引手数料が実質無料になります!数百万円くらいまでは即日の現引・現渡を活用すれば現物で持つ場合でも手数料を抑えられます。
日経ダブルインバース(1357)もますます盛り上がるでしょうね。
それでは!