
さて、世界が注目する米中貿易交渉は「部分合意」もとい「合意の第1段階」に 達したと発表されました。
第1段階の合意では、中国による米農産品の大規模購入のほか、一部の知的財産権、為替、金融サービスの問題などについて合意。さらに米国は15日に予定していた対中制裁関税引き上げを見送るとのことです。
今後は3~5週間後までに「第1段階」の合意文書を作成して署名後、「第2段階」の交渉を開始し、その後「第3段階」の合意が続く可能性があると述べています。
際限なく続いていた米中貿易戦争ですが、とりあえずこれ以上の激化はなさそうだというような結果になりました。
ただ、市場は事前に期待しすぎていたのでそこまで発表後に大きな反応はありませんでした。
それでは、S&P500指数の日足チャートを見ておきましょう。
VIXの原資産であるS&P500は、結果発表前に期待で2993ポイントまで急上昇したものの引けでは2970ポイントまで戻しています。
期待で買って結果で売るといった感じでしょうか。
目先については、次のFOMCでは利下げが期待されているため、明るいと思いますが、期待上げしすぎていたので、最高値更新をするにしてもそこまで利幅はないかもしれません。
株価は期待しすぎているので、回復が遅い原油にシフトしようかと考えています。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXの日足チャートを見てみましょう。
VIX現物は急落し、15.6で引けました。
こちらも目先については、怖いイベントが決着し、これ以上貿易戦争が激化しないということなので、下向きで安定するのではないでしょうか。
原油について
WTI原油の日足チャートを見てみましょう。
WTI原油先物は底打ちし、米中合意やイランタンカーへのミサイル攻撃が材料視されて上昇に向かっています。
米中貿易戦争の長期化による需要減を嫌気されてましたが、今後は再び回復することが期待できそうです。株価と違って反応して回復するのに時間がかかりますからね。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
米国VI[買]:$18.75 × 1000 → $18.10 で損切り
☆米国VI(11月物VIX先物)は現在$18.04【原油投資】
原油 [買]:$54.47 × 5000 (New!)
☆米国VI(11月物VIX先物)は現在$54.87
米中合意のリーク情報が流れていた段階でVIXロングを損切りし、原油を買っています。
VIXロングは税引で6万円弱の損失でしょうか。当たれば大きかったので宝くじみたいなものでしたね。
VIXに関しては、期待だけで下がり過ぎていたのか、合意発表後もあまり下げていませんね。
原油はここで大勝負です!
原油はまだまだ低い水準ですし、景況感の回復に遅行して原油需要も回復していくので、株よりもまだ伸びしろがありそうです。
また、最近のサウジとイランは原油施設やタンカーなどへの攻撃の応酬が続いているので、中東情勢で一発急騰があるかもしれませんしね。
それでは!