
現在行われている閣僚級の米中貿易協議ですが、トランプ大統領から 記者団に「非常にうまくいった」と語り、「中国の副首相と11日にホワイトハウスで会う」ともツイッターに投稿し、市場にリスクオンのムードが一気に広がりました。
国際政治において、官僚が前交渉し、話がまとまれば閣僚や大統領などの偉い人が会うのが通例で、「会う」ということは半ば決まったようなものと捉えられます。
しかし、トランプ政権の場合は「会う」というのは文字通り、会って挨拶や握手をする程度の意味で、北朝鮮の金正恩第一書記とも何度か電撃で会っていますが、交渉は全くまとまっていません。
中国との貿易交渉でも同様で、習近平国家主席とトップ会談しても結局は決まらず、貿易戦争はエスカレートする一方でした。
毎回、中国との交渉も「うまくいった」と言ってはいるものの結果がついてこないのがこれまでの経験則です。
何が言いたいかというと、「安心するな!まだ結果はこれからだ!」ということですね。
それでは、S&P500指数の日足チャートを見ておきましょう。
VIXの原資産であるS&P500は、2938ポイントまで回復しています。
交渉が決裂すればここから下にズドンと落ちて、昨年末の暴落相場の再来でしょうか。昨年よりも景気の地盤が緩んでいるのでそれ以上もあるかもしれません。
逆に部分合意でもできれば、再びの最高値更新相場でしょうが、合意の内容にもよっていて「部分合意したからこれ以上の追加関税はしないが、現在の関税は完全合意するまで撤廃しない」という感じだったら、そんなに伸びしろがないような気もします。仮にそうだとしたら仕掛けられないですね・・・。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXの日足チャートを見てみましょう。
VIX現物は下落し、17.6で引けました。
トランプ大統領の「ホワイトハウスで会う」発言を真に受けてもう結果が出たかのようなリスクオンですが、気が早い気がしてなりません
この違和感を胸に、ちょっとだけここでVIXロングをしてみましょうか。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
米国VI[買]:$18.75 × 1000 (New!)
☆米国VI(11月物VIX先物)は現在$18.68
トランプ大統領の発言に油断しすぎじゃないか?と思い、今朝100単位だけVIXロングしました。
本当に合意するなら、さっとロスカットすれば良いだけです。
今後は、合意して関税撤廃ならドテンVIXショートや原油ロング、決裂したら株価指数ショートや原油ショートでしょうか。
それでは!