
昨夜のNY株式市場は、今年一番の下落幅を叩き出す暴落相場となり、NY時間終了後の時間外取引でさらに急激に株価先物が下がり、日経平均先物は2万円を割るなど、朝起きたらおはぎゃーとなる状況でした。
中国が米国に農産物で牙をむき、元安容認で記録的な元安ドル高になったことに、トランプ大統領がぶちぎれ、米財務省が早速中国を「為替操作国」に認定するというかなりスピード感のあるトランプ政権の怒りに市場はかなり驚いたのだと思います。第四次トランプ関税発動も必死でしょうか。
FRBが早く利下げの姿勢を示さないと、怒ったトランプ政権が行う報復から、世界の相場を支えることができませんので、パウエル議長が先週水曜日に追加利下げを否定した現在の相場は非常に危うい状態です。
それでは、S&P500指数の推移を見ておきましょう。
S&P500は、現時点で2870ポイントと昨夜の大混乱状態から戻しています。
しかし戻る力が弱いと、戻り売りを食らってしまうかもしれません。
中国へ怒り心頭のトランプ政権が一体何をしてくるのか・・・織り込むのが難しいところです。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXのチャートを見てみましょう。
VIX現物は、昨夜は瞬間的に24.8まで急騰しましたが、その翌日である現在のNY序盤は少し冷静さを取り戻し、21前後です。
VIXのボラティリティがかなり高い状態です。
ここからどうなるのでしょう?
短期的には予測困難です!
私はトレーダーではないので、この鉄火場で勝つ自信はありません。
唯一わかるのは、止まない雨がないようにいつかはVIXは落ち着くので、今の水準でVIXショートし、耐えてポジションを維持できれば、バックワーデーションによる火傷を考慮しても長期的には勝てます。
ただ、悪い条件が重なりまくっているので、短期的にVIXが急騰してしまうと耐えられずにものすごい大損をして復帰が困難になる即死リスクがありますので、余裕をもって行う必要があります。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
米国VI[売]:$19.80×500
米国VI[売]:$22.82×1500 (New!)☆米国VI(8月物VIX先物)は現在$20.12
昨日の記事「暴落する市場に急騰する恐怖指数VIX!ここらでVIXロングを利益確定してVIXショートの準備!(2019/8/5) 」で10000(1000単位)の全力VIXロングを利益確定し、500(50単位)とちょっとだけVIXショートを始めて意気揚々と床に就いたのですが、一晩でさらに急上昇しました。
あのままVIXロングを続けていれば、あと300万円はもうけることができたのですが、過ぎたことは仕方ありません。
朝方にびびりながら150単位分だけ追加のVIXショートをしています。仕込んだ後も米国VIは23を超えていき、「いったいどこまで上がるんだ?」と思いながら出勤しましたが日本の取引時間の間に冷静さを取り戻してさすがに戻したようです。
VIXロングは低水準であれば即死リスクがないので10000とか一気に全力勝負してましたが、VIXショートは即死リスクがあるので刻みながら余裕をもって仕込みます。
今はVIXが20で足固めをしようとしている段階で、予断を許さない状況です。
ここから先は、米国VIが24-25くらいまで上がればさらに追加ショートしようかなと考えてます。
今後の想定シナリオとしては、8/22-24にジャクソンホールで世界中の金融当局者が集まって講演をしたり、本音で議論したりする結構大事なイベントがあるのですが、ここでパウエル議長や他のFRBメンバーが今回の急落を受けて強気に出たことを反省し、再び継続緩和を示して米国の9月利下げが確実となり、相場がひとまず持ち直すということを考えています。
そのため、今週~来週までにはVIXショートを仕込みながら、荒れる相場に耐えていれば、なんとかなるんじゃないかと考えています。
それでは!