
米中首脳会談の結果、中国への第4弾の追加関税は見送りとなり、これ以上のエスカレートは一旦休戦して継続協議となりました(また数か月後には蒸し返すでしょうが)。
とりあえず、最悪の結果は避けられたといった印象です。
ただ、元々の話では5月に強硬発動した第3弾の追加関税が6月の首脳会談で解除されるといった思惑は外れており、これから先、この第3弾の追加関税が地味に実体経済を苦しめるのでは?とも思われます。
また、第4弾の追加関税発動による景気急変をフォローするためのFRB利下げがどうなるのか?というのも分からなくなってきました。
金利が上がるのはほぼ間違いないですが、株が上がり続けることになるのかは正直、自信が持てないです。
それでは、S&P500指数の推移を見ておきましょう。
先週末のS&P500は、イベント前にもかかわらず、2941.8と過去最高値水準をキープして引けています。
やはり、何かあってもFRB利下げがバックにあるので安心して強気になれた部分が大きいと思います。
さて、来週以降はどうなるでしょうか?
トランプ政権によるマッチポンプで過度に悪いシナリオを市場に意識して、結果としてそれが起こらないことを好材料として上昇するここ最近の相場にはうんざりしているのですが、やはりノリは上向きでしょうか?
あまり健全でないですし、いつか崩れると思うので乗りたくはないですね。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXのチャートを見てみましょう。
先週末のVIX現物は、米中首脳会談がうまくいくと賭けた人が多かったからなのか引けにかけて急落して15.1で取引を終えました。
VIX7月物先物も急落して15.51です。
とりあえず、イベントが終わったのでVIXは落ち着くと思いますが、既に先週末に賭けに出た人達が大きく値を下げているので、あまり下げ余地はないかもです。
それより、米中貿易戦争一時休戦でFRBが利下げをやめてまた見守りモードに戻るのではないかという懸念が涌いたときに、不意打ちを食らいそうで怖いですね。
貿易戦争よりもFRBの動きの方が株価やVIXに及ぼす影響は大きいですからね。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
なし☆米国VI(7月物VIX先物)は現在$15.51
現在はノーポジションです。
勇み足でイベント消化のVIXショートや株買いをしても、リスクの割にリターンがなさそうな気がするので、しばし静観です。
休むも相場ですね。
来月はおそらく自民党が勝つ参議院選があり、その後に選挙まで猶予してもらっていたトランプ政権による貿易圧力がかかると思います。そう考えると日本株で遊ぶのも面白いかもしれませんね。
それでは!