
5/5にトランプ大統領が、5/10にも中国製品2千億ドル(約22兆円)分への追加関税を現在の10%から25%へと上げる方針を表明しました。
さらに、現在関税をかけていない3250億ドル分の製品についても速やかに25%の関税をかけるとも発言しており、実現してしまえばこれまでとは桁が違う関税規模になると思われます。
これにより、中国市場は昨年のVIXショック以上、2016年のチャイナショック並みの動揺が広がっています。
米国の株価も、米中貿易交渉の決着とFRBの利下げを期待して過去最高値を更新してきましたが、その期待が大きく崩れるかもしれません。
今週予定の中国との交渉を有利に進めるための「脅し」と見る向きもありますが、仮に決裂しても米国経済より中国経済へのダメージが大きく、米国経済は最悪利下げでリカバリーすればよいので、決裂しても構わない強硬姿勢で臨み、仮に妥結しても中国にとって非常に不利な内容になって結局中国が崩れそうな気がします。
それでは、S&P500指数の推移を見ておきましょう。
5/6NY市場序盤のS&P500は2910付近とガクッと1.1%ほど落ちてはいますが、今のところ上海指数の5%超安に比べれば急落といった印象はありません。
トランプ大統領の発言では一時的に下げても元に戻ることが多いですからね。
なんとも難しい状態です。パウエル議長のタカ派発言が飛び出すようものならもっと自信をもって行動できるのですが。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXのチャートを見てみましょう。
VIX現物は、欧州時間に一時18.8まで上がりましたが、NY市場序盤の現在は16.8まで落ち着いています。
ただ、気になるのは過去最大級に積みあがったVIX先物のショートポジションで、これが裏返った場合、昨年2月のようなVIXショックが起きるかもしれません。
しかし、米国10年金利が2.5%を割り込むほど下がっているので過去のVIXショックのような爆発は起きないのではないか?とも葛藤しています。
前回の記事「株価絶好調でハト派なFRBはややタカ寄りへシフト!ここでVIXロング!(2019/5/2)」で強めのVIXロングポジションを仕掛けているので、少しポジションを調整して弱いVIXロングで継続勝負!といったところでしょうか。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
米国VI[売]:$28.66×3000
米国VI[買]:$15.89×2800→16で決済
米国VI[買]:$14.81×5000
米国VI[買]:$13.90×200☆米国VI(5月物VIX先物)は現在$15.85
VIX投資は、VIXロングの2800の玉を外してトータル5000→2200(GMOクリックCFDでは220単位)のVIXロング状態になりました。
超過している2200のロングポジションは、損をしないように逆指値はセットしてあるので、ここでまるっと全戻りするならまたロングとショートが同量になるニュートラル状態になって待機、噴き上げればラッキーといった宝くじ状態です。
本当は全てのGMO口座を使って、フルロングして大勝負しても面白いかもなのですが、やはりロングは怖くて大勝負できないですね。
もしVIX先物が20を超えるくらい急騰するなら、ドテンショートして、そこから先は昨年末のように痛みに耐えながらナンピンショートを繰り返すモードに再び移行したいと思います。
それでは!