
今週の相場は、FOMCにて利上げ終了とFRBの保有資産縮小の終了計画が固まり、これまで進めてきた金融引き締めは終了となりました。
普通だと金融緩和方向なので中短期投資家がリスクオンになるのですが、引き締めの終了~緩和の始まりの間の時期では、米国債投資の勝率がかなり高くなるので、いつもなら動かない長期投資家の資産配分変更が起こりやすくなります。
それはやはり、高すぎる株式から、もう値下がり(金利上昇)せず、ほぼ値上がり(金利低下)が確実な米国債投資へです。
これは金融政策によって景気がどうなるかなんて関係なく、勝率の問題で起こる株から国債への資金の流れ、マネーゲームですね。
それでは米国10年国債の金利を見てみましょう。
10年金利は2.444%と大きく下がって(米国債価格は値上がり)しています。米国債にスイッチした投資家は大勝利でこれはしばらく続くでしょう。
私も米国人なら、米国債を買いたいところですが、日本人だとほぼ確実にドル円急落で吹き飛ぶのでできないですね。
それでは、S&P500指数の推移を見ておきましょう。
S&P500は2800.71と節目の2800を超えたと思ったら今年2番目の下落幅の急落で帰ってきました。
株から国債への流れは、個人的には期が変わる4月以降に来ると思っていたので待ってましたが、想定より早かったです。(いやむしろ4月以降が本番?)
今後の先行きは、先週中立からやや弱気にと書きましたが、引き続きやや弱気です。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXのチャートを見てみましょう。
VIX現物は、先週末の12.9から急騰し、16.5で引けました。
チャートだけ見ると、先々週のだましと同様にまた来週には急落するかもしれませんね。
ただ、VIXショートをするにも、目先が弱気なので、利幅が小さい割に急騰したら大ダメージですからね、勇気が求められます。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
米国VI[売]:$27.27×4200
米国VI[買]:$18.68×2000
米国VI[買]:$17.70×2000
米国VI[買]:$12.51×200☆米国VI(4月物VIX先物)は現在$16.70
VIX投資は、引き続きトータルゼロのニュートラルポジションです。
頭の中での想定シナリオは、FOMCもハト派で短期投資家がリスクオンで加熱し、4月以降に長期投資家が米国債に資金シフトするだろうからとりあえず優待取りでもして待っていれば、VIX先物もロングしやすい環境になっているじゃろ というものでしたが、思ったより早く動きが来ましたね。
来週の権利落ち後に余力が回復するので、そこからどう動くかです。
ロングで大勝負!というのもありですが勝率が微妙なので、今回のがダマシでまたVIXが急落したらロング検討、このままVIXが急騰したらショート検討が無難ですかね。
焦って無理にポジションをとる必要はないでしょう。
それでは!
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