
今週は、2/20に公開された1月のFOMC議事録要旨にバランスシート縮小の終了という想定外のハト派姿勢転換が出たため、市場にかなり安心感が出て、力強い値動きとなりました。
元々、年初からのパウエル議長の発言や、1月のFOMC終了後の声明で出された「辛抱強く」検討していくという表現で今後の利上げ停止を読み解けてましたが、今回の議事録要旨でFRBのバランスシート縮小に関して、より柔軟に対応していく用意があると示唆されました。
今回FOMCでは、バランスシート調整(量的緩和)の規模正常化について多くの言及がされており、その中で「ほぼ全ての参加者が、当局保有資産の縮小を年内に停止する計画をそう遠くない将来に発表するのが望ましいとの考えを示した」と記されてます。
FRBは保有資産の縮小を手法を工夫しながら着々と進めてきたのに想定外の急転換です。これは12月FOMCの引き締めモードから一気にむしろ緩和モードへとなっています。政策の一貫性なんてかなぐり捨ててますね。
そんだけ2018年12月の暴落が堪えたのでしょうね。しかしこれなら、当面は金融政策面のサポートもあって市場の安定は続きそうな気がします。
それでは、S&P500指数の推移を見ておきましょう。
S&P500は2792.67と節目の抵抗ライン2800に肉薄です。
少し過熱感があるような気がしますが、米金融政策面でのサポート があるなら、このままぶち破りそうな熱気があります。
とはいっても、世界中で見えてきた実体経済の減速と天秤にかけるとどっちに行くかはわからないですね。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXのチャートを見てみましょう。
VIX現物は、13.51と節目の15をぶち破って急落しています。
やはり、2018年2月・12月のVIX急騰の原因であった金利高の原因のFRBがバランスシート縮小も終了検討という猛省をしたことで、今後VIX急騰シナリオが見えてこないというのが大きいでしょう。
前回の記事「熱を帯びる市場だがここで手仕舞い!ニュートラルへ!(2019/2/20)」でVIXショート投資を手仕舞いしましたが、想定外の好材料で結果的には「手仕舞いが早過ぎた」ということになりますね。
いやー、これは仕方ないです。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
米国VI[売]:$26.07×4200
米国VI[買]:$17.48×2000
米国VI[買]:$16.40×2000
米国VI[買]:$11.31×200☆米国VI(3月物VIX先物)は現在$15.14
VIX投資は、トータルゼロのニュートラルポジションです。
今後のアクションとしては、VIX先物が下がってきたら、含み損が出ている買いポジションと含み益が出ている売りポジションを清算して、確定利益が出ないようにポジションを建て直す値洗いをするくらいでしょう。
VIXロングへの転換はFRBの姿勢から考えて、当面先でしょう。FRBの金融引き締め姿勢が続けば、新興国での通貨危機ルートまっしぐらでしたが、それも起こりづらくなりましたしね。
しばらくは暇になりそうです。
それでは!
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