
今週はFOMCで完全にハト派になったFRBパウエル議長に安心する相場でした。
また、10-12月期決算が発表され始め、昨年10月からの急落の原因となったアップルの純利益も0.5%減と軽傷に終わり、なぜ今までここまで激しく相場を憂いていたのだろうと感じさせる相場でした。
アップルは、損益分岐点が低く、iPhoneが売れないことによる在庫リスクや製造設備投資が無駄になるリスクは、ほとんど下請けに押し付けることができ、ライセンス等で稼いでいるので、ふつうの製造業のように考えてはいけません。
一方、中国の製造業は大ダメージを被っていますが、中国政府は40兆円規模の景気刺激策を打っています。リーマンショックの時も中国の財政出動に助けられた部分が大きいのでデジャブ感があります。
今の世界は、アメリカを含む企業の製造リスクを世界の工場である中国が引き受け、リスクが顕在化して中国がヤバくなったら中国政府の財政出動でリカバリーするという構図です。
ふつうの国だと、自国通貨をバンバン出して財政出動していると通貨安が起こるのですが、中国は輸出力があって外貨を稼いでいるのでバランスをとることができるのです。
この構図が崩れるとしたら、中国製品の輸出力がなくなるときで、人民元の暴落を伴って起こるでしょうが当面先です。中国の人件費上昇が進んで、輸出品の価格が上がり過ぎた時などは危ないかもですね。
それでは、S&P500指数の推移を見ておきましょう。
S&P500は2706.53と2700台を回復しました。あの急落は何だったんだろうなといった印象です。
FOMCで今年の利上げ打ち止め観測が出たことで安心感がありますが、株価がまた上がり過ぎるとパウエル議長が調子に乗って利上げしたがる可能性があるので、青天井は期待できません。ほどほどのところで上げは鈍るでしょう。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXのチャートを見てみましょう。
VIX現物は、16.14とVIXが上がり始めた10月以来では最低水準にまで下がっています。
慌ただしかったVIXも一段落といった感じです。ここらでリスクの見直しをするのも手でしょう。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
米国VI[売]:$25.64×4200
米国VI[買]:$17.05×2000 (New!)
米国VI[買]:$10.88×200
☆米国VI(2月物VIX先物)は現在$17.05【インデックス投資】
1321 日経225連動ETF[買]:19,900円×1000株
☆1321 は現在21,400円
VIX投資は、17手前で2000のロングをとって、トータルで2000(GMOクリック証券では10で1単位なので200単位)のショートポジションになりました。
ショートポジションを半減ですね。
VIX先物は、まだまだ下がると思いますが、下げ幅にも限界がありますし、これまでのポジションは大勝負中でリスク過剰気味なので、ここで調整します。
今後は、平穏な相場が続けばコンタンゴによるVIXショートの収益が見込めるでしょう。さらに下がり過ぎたらニュートラルにして様子見をするかもしれません。
日経225連動ETFへの投資は継続で、日経平均PBR1倍水準で全力買いしたので、割高感が出るまでじっくり待ちます。
それでは!
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