2018年12月の相場が終了しました。
今月は、先月に引き続き、地合いが悪かったですが、FOMCで売りが売りを呼び、セリングクライマックスを迎えた印象です。
日経平均は先月末から今月末にかけて、
22,351.06円→ 20,014.77円+68円(配当金調整額)と、-10.15%。
新興株投資のアクティブ運用で話題の「ひふみ投信」だと、
47,115円→40,777円で、-13.45%。
コツコツ長期投資型の人気インデックス投信「セゾン バンガード・グローバルバランスF」は、 14,397円→13,618円で-5.41%です。
今月はいつにもない大幅下落となりました。
そして、ここ半年以上ずっと「ひふみ投信」のパフォーマンスが日経平均よりひどい状況が続いており、新興株からの資金逃避がまだまだ続いています。
なぜ「ひふみ投信」に注目しているかというと、ここ数年のブームを巻き起こし、インデックスに勝てるアクティブ運用があるという夢を見せてくれた投信だからです。そして、その幻想が崩れるさまを見て、世の中を流れる情報の当てにならなさや儚さを実感するのに役立てるためでもあります。
ただ「ひふみ投信」は悪いファンドではなく、ブームを起こした有能なファンドであり、夢が終わる前にきちんと撤退するのが大事なのです。
さて、一方インデックス投信の代表である 「セゾン バンガード・グローバルバランスF」は相対的にダメージは小さめで、株価上昇の時もなかなかのパフォーマンスでしたが、下落局面では特に強さを感じます。
この不安定な相場では、如何に生き残るかが、投資家にとっては最も大事なことであり、心が折れてチャンスの時に投資ができなくならないようにするリスク管理が重要です。
個人投資家のリスク管理は、機関投資家と違って損失が発生したときに自分の心がどうなってしまうのかというのを想定するのが大事で、損失による心のダメージで投資を辞めてしまったり、逆にリスクを過剰にとる行動をしてしまうことをしないような、リスク抑制や心の準備が必要です。
また、利益が出ているときに気が強くなって変な行動をしてしまわないかというのも、個人投資家ならではのリスク管理の課題かもしれません。
そう考えたときに、心が揺れがちな初心者にとって「セゾン バンガード・グローバルバランス」という投信は面白みはないが、心のリスク管理に向いたファンドだなぁとしみじみ感じました。
今月の資産状況
さて、今月の資産状況は以下の通りです。
2018年11月末 → 2018年12月末
¥41,354,944 → ¥40,721,543(-633,401円)
今月は、VIXが上がったことによる評価益の減少が150万円強あり、ボーナスでは補いきれない感じでマイナスとなりました。
しかしながら、VIX先物を25.5というかなり高い位置でショートできているので、耐えればいずれ勝てるでしょう。
また、昨年の資産状況と比べると仮想通貨の含み益の消失が凄まじく、もし2018年1月1日に戻って売り抜けて引退していれば今より2000万円以上プラスだったのではないかと思います。
しかし、後悔しても仕方ありません。成り上がるにはこうしたブームを嗅ぎつけて乗ってうまく逃げるというのが大事だからです。
夢を見せてくれる投資対象を素早く見つけて先んじて投資し、腰の重い機関投資家や一般人が参入してきた段階で手を引く。
たぶん、5~10年に1回くらいはそういうのが出てきてチャンスがあるでしょう。その時のために今回の仮想通貨ブームは損をせずに体験できたというのは僥倖だと考えましょう。
ちなみに仮想通貨も、今度は暗号資産として名を変えてまたブームが起きると思います。そのためには今よりもさらに技術革新が進んでセキュリティ・処理能力・電気代の問題が解決するか、ICOのような画期的なスキームが出てくるかの要素が必要なので当面先になると思いますが。
今後の投資について
現在の相場はかなり荒れています。バックグラウンドとなるものがあまりないので、FRBの強気姿勢に対するテーパータンドラムの要素が強いのでしょう。景気の悪化と言ってもそのダメージは自然回復と拮抗して減速状態になる程度で、リーマンショックのような資産価値が吹き飛ぶようなことはならないと個人的に予想しています。
サブプライム・リーマンショックは、ゴミをAAAの価値があるものとして、先進国の金融機関のバランスシートを汚染しましたが、今回のは売上減や生産調整、中身のない新興株の退場、新興国の混乱などのふつうの景気後退シナリオですからね。
そのため、2019年は手堅い株を買うのが良いかもしれません。特に日経平均PBRが1倍を割れた日本株は割安とみています。
今後の投資の戦略としては、まずVIXが上がりきるのが先で次に株価が底入れすると予想しているので、VIXが落ち着くまでVIXショートに専念し、その後に日経平均連動ETF等に全力投資していこうかなと考えています。
それでは!