
2018/12/17-21の米国株式市場は、景気の先行きを楽観してタカ派寄りな発言をしたパウエルFRB議長に失望し、売りが売りを呼び、株式市場からマネーが大量失血を起こし、週の下落幅は2011年の米国債ショック以来の急落相場となりました。後にパウエルショックと呼ばれることになるでしょう。
データ次第で利上げ判断をするというFRBの姿勢は、
好材料を悪材料に 、悪材料はそのまま悪材料になるため、何が起きても悪材料となるそんなどうあがいても株価が下がるというのな状態です。
それでは、S&P500指数の推移を見ておきましょう。
S&500は鋭い急落で2416と、トランプ大統領当選前の2150付近から2018年10月の2950付近まで上がった値幅の約2/3を吹き飛ばしました。
ただこれは2018年秋~冬のトランプ減税相場が、異常な値上がりペースだったのが、妥当な水準に戻った印象です。特にハイテク株があまりにも上がり過ぎていたのです。AIを万能だと過度に期待しすぎたAIバブルの崩壊なのでしょう。
2015年夏の第一次チャイナショック、2016年初頭の第二次チャイナショックでは1800付近が抵抗線となりましたが、当時と比べると米国企業の稼ぐ力が強化され、インフレも進んでいるのでそこまで落ちることはないでしょう。
株式の緩やかな右肩上がりの長期トレンドを引くと、今の水準は非常に魅力的に移ります。iDeCoのスイッチングをしようか検討するほどです。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXのチャートを見てみましょう。
VIX現物は、ついに30を超えました。
さすがにこの株の下がりっぷりには、かなり恐怖を感じるのでしょう。
ただ、この30超えの水準は過去のチャイナショックやVIXショックでもそうですが、長く居続けることができない領域です。
12月に入ってからVIXはほぼ上がり続けているので、「このまま永遠に上がり続けるのではないか?」と錯覚しそうになりますが過去の動きを見てもわかる通り、プツンと糸が切れたように急落しうるので迂闊に景気暗転だからとロング転換するのはギャンブル以外の何物でもないのです。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
米国VI[売]:$20.58×5000
米国VI[売]:$20.49×1000
米国VI[買]:$15.82×1000
米国VI[買]:$10.74×1500
☆米国VI(1月物VIX先物)は現在$24.34
VIX投資は、引き続き、トータルで3500(GMOクリック証券では10で1単位なので350単位)のショートポジションでかなり余力を残しています。
VIX現物は30を超えたのですが、米国VIで取り扱うVIX先物は25を超えずに指値注文が通らず、仕掛けることができませんでした。
これは失敗したかもしれません。「休日中に頭が冷えて来週からVIXが落ち始めないか?」とか「金曜日のうちに成行で仕掛けるべきだったのでは?」とかなり不安に感じています。
見送ったものは仕方ないので、休日中に頭が冷えることがないことを祈りつつ、来週こそVIXショート積み増しを狙いたいと思います。
それでは!
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