日頃から余らせている資金を活用するためにIPOや株主優待クロス等で細々と運用をしており、大した利益にならないので普段はブログで取り上げてなかったですが、今回のソフトバンクのIPOはやばいです。

いつも通り、SBI証券で適当に申し込んだら4200株当選してしまいました。これは購入するとなるとそこそこの大勝負になりそうです。

抽選倍率はツイート等を見る限り、だいたい2倍弱程度のようです。証券会社や支店によって偏りがあるみたいで、対面系証券の支店だと1.1倍のところもあったみたいです。

そこで、自分のために検討ポイントをまとめてみました。

ソフトバンクIPOの検討ポイント

配当利回り5%の高配当銘柄

ソフトバンクの配当利回りは純利益に対する配当性向85%程度を目指し、年間約5%になる見込みだそうです。

確かに、2018年3月期の1株純利益が92.75円でこれの85%が78.83円で、1500円に対して5%弱、2018年9月期の中間決算が良かったのでこのままいけば、5%超え(2019年3月配当で2.5%超え)になりそうです。

12/11時点の他社の配当利回りがドコモが4.27%、KDDIが3.77%なのでお得感はあり、やや上げ圧力になると感じます。

普通のIPOだと、IPOゲッターなる回転重視の投資家による即売りが基本ですが、今回のソフトバンクは配当目的の長期投資家も参加して買っており、公募株の全てが即売り圧力にはならないと思います。

また、上場時も普通のIPOだとあまり買う人はいませんが、ソフトバンクは話題性と配当の良さがあるので、買い付けに向かう人が結構いるかもしれません。

また、上場直前に出た悪材料として「通信障害」と「ファーウェイ・ZTE機器排除」があります。

「通信障害」の対策にノキア製交換機40億円で減価償却10年とすると4億円の営業利益押し下げ、「ファーウェイ・ZTE機器排除」はそれらの機器の一括償却に伴い、数百億円のコストがかかりますが、ソフトバンクの平成31年3月決算の予想営業利益は7000億円と前期より620億円の増益予想だったの分が圧縮される程度と思われます。

どちらかというと、資金余りで運用難に苦しむ年金などの機関投資家が安定的高配当を期待して組み入れに向かう方が大きいかもしれません。海外機関投資家向けにはそこそこ人気があって倍率があり、買えなかった分を上場後に買い向かうかもしれません。

インデックスファンドは組み入れ買いせざるを得ない

ソフトバンクの上場時の時価総額は約7.2兆円、売り出し金額は2.6兆円と過去最高レベルなので、インデックスファンドを運用するにあたっては組み入れざるを得ません。そのために前もってNTTドコモやKDDIといった同業種銘柄を売りさばいたわけですからね。

TOPIXファンド等の市場全体系のインデックス以外にも最近ブームの高配当株ファンドにも組み入れられるでしょう。

そのため、市場の流動性が最も高い上場日や、その後もしばらくは買い付けに走るわけです。

主幹事証券のメンツがかかっている

ソフトバンクの親会社であるソフトバンクグループは、世界で最も(少なくとも日本一)、証券会社に金利や株式関係の手数料を莫大に払っている最上級VIP顧客です。

今後も、ビジョンファンド関係の超大型投資や様座なM&A等で儲けさせてもらうわけです。

その主幹事証券である野村、大和、3メガ系証券(三菱UFJMS・SMBC日興・みずほ)や、グローバルコーディネーターとして参加のゴールドマン、JPモルガン、ドイツ銀行などにとって、公募割れという今後のソフトバンクG関係案件に大きく響くようなことを起こさせないのではないかと思うのです。

相場操縦はご法度ですが、IPO上場時の主幹事証券に限り、安定操作が認められており、ここでうまい具合に調整するのでは?と考えています。

成長性はある

ここ最近の超大型IPOでいうと、メルカリや日本郵政グループ等がありましたが、いずれも特に将来性があるわけでもないのに最初の方はこそこ良い初値をつけ(話題性や前述したインデックス組み入れ買い)、その後落ちてた気がします。

ソフトバンクは携帯電話事業に成長性がないのは同じですが、それを自ら早々に見切りをつけて半数の社員を成長性のある新規分野に配置転換しています。

最近だと大胆なキャンペーンを行っているPaypayが話題でキャッシュレス決済でも天下をとれそうな勢いです。かつてYahooショッピングが大胆なキャンペーンで楽天を追い詰めたのと同じようなことが、キャッシュレス分野でも起きそうです。Yahooウォレットとも連携するみたいですしね。

他にもトヨタと組んだMONETなど交通のモビリティにも力を入れており、上場ゴールで終わらなさそうな気がします。

Paypayも軌道に乗ったらそのうち上場して莫大な利益が入るのでは?と考えると、割と面白い銘柄なのかもしれません。

まとめ

ソフトバンクIPOの下馬評は、個人投資家は直前に通信障害があったことから、かなり冷やかになっていますが、機関投資家は比較的冷静に行動を起こしそうな気がします。

初値予想は1500-1700円で、当選した個人からの売りを機関投資家やインデックスファンドの機械的な買いと主幹事証券の意地が公募割れを回避するも、あまり面白みのない結果に終わるのではないか?と思います。

当然、これは今年最悪の荒れ相場である12/11時点の予想で、19日までの市況具合や材料があればまた変わってくるでしょう。

私は悩んだ末、期待利益率の低さとVIX投資で今は忙しいので今回は見守りでいきたいと思います。

それでは!

2018/12/19追記
初値は公募割れの1463円でした。この日、日経平均は年初来安値に迫る非常に悪い地合いで、Paypayのセキュリティ問題など悪材料がさらに出たことから支えきれなかったようです。初値が付いた後は支えがなくなって急落し、終値は1282円と15%安で大型IPOの中では過去最悪なのではないでしょうか。