
先週の市場は、先々週の米中首脳会談明けの楽観ムードが一転する華為(ファーウェイ)ショックが発生し、世界同時株安となりました。
S&P500指数の推移を見ておきましょう。
S&500は2600-2800あたりを上下にせわしなく行ったり来たりを繰り返すレンジ相場のような、これの上下の勢いが収まれば三角持ち合いになりそうな形をしています。
このレンジが続くのであれば、今は下限付近ですので来週には上向きとなるのですがどうでしょうか?
正直、米中関係次第となると予想なんてできないですね。
恐怖指数VIXについて
恐怖指数VIXのチャートを見てみましょう。いつもより長めに2015年夏のチャイナショックからです。
先週末のVIX現物は、23.23で取引を終えています。
この水準は過去のチャイナショック時でもそうですが、あまり長く滞在できるような水準ではなく、何もないと下に吸い寄せられてしまいます。
チャイナショックが起きたときは「これで景気が悪化してくれれば、安く株が買える!」と思って喜んでいて、何事もなかったようにトーンダウンして肩透かしを受けました。
今回の景気後退懸念はどうでしょうか?
新型iPhoneが売れないらしいのですがiPhone XRを値下げしてテコ入れしようとしており、これが成功すると状況が一変するかもしれません。
中国の製造業がどうなろうと中国政府が景気対策をすることで何度も持ち直しています。
また、アメリカはこれまでの利上げで余力があるので、利上げをストップしたり、利下げをちらつかせることで過度なクラッシュを防ぎ、持ち直すかもしれません。
景気変動における最大リスクである金融危機も、米銀の資本はオバマ時代の規制により非常に強固になっており、なかなか期待できません。
そうなると、現在の景気減速懸念程度では、やはり余裕をもってVIXショートして耐えるのが良いのではないでしょうか。
投資について
現在のポジションは、以下の通りです。
【VIX投資】
米国VI[売]:$21.24×5000
米国VI[売]:$21.15×1000
米国VI[買]:$16.48×1000
米国VI[買]:$11.40×1500
☆米国VI(12月物VIX先物)は現在$21.47
VIX投資は、引き続き、トータルで3500(GMOクリック証券では10で1単位なので350単位)のショートポジションです。
VIX先物(期近物)も、16-23のレンジ相場になっているので、これを追いかけるのもアリかもしれませんが、過信しすぎてレバレッジを高めると自滅する結果が待っていると思います。
今の水準でとれるショートの量としてはここがリスク管理上の自主規制レベルで、今後はVIX先物が25を超える大噴火をしたら、さらなるショート追加を仕掛けていきたいと思います。
このレンジ相場が続こうとも、ブレイクしようともどう転んでも対応できるようにしていきたいものです。
それでは!