5/25のNY原油相場は、サウジがロシアと共に協調減産の見直しの検討を進めていることを認めたことが伝わり、、久しぶりに大暴落しました。

日足チャートを見てみましょう。

2017年6月に底打ちし、上昇トレンドに転じ、72ドルまで上昇した後、67.5ドルまで急落しています。

ここまで原油が上がってきたのは、OPECやロシア等の非OPEC加盟国の協調減産と需要の伸びによって世界中の原油在庫が減少していったことが主因で、最近ではイランやベネズエラの供給懸念もありました。

しかし、そうしている間にも着実にアメリカのシェールオイルは増産してシェアを伸ばしており、アメリカ以外の産油国にとっては面白い話ではなく(シェアの低下は産油国にとって発言力や既得損益の喪失であり、減産はもろ刃の刃だった)、いつ焦れて増産に舵を切るかわからない時限爆弾的な状態になっているので、今回のサウジの発言を受けてこのような動きになったのでしょう。

この先は買いか?売りか?

OPEC・非OPECが年内にも減産をやめ、増産&シェア争いに踏み切ることは既定路線のようですが、実際に価格に影響が出るのは時間差があるという考え方もあります。

一連の減産開始当初(2017年1月~)も、産油国内の在庫から減り始めて先進国の在庫が減らずに下げトレンドになり、半年くらい経ってようやく先進国の在庫が減り始め、価格も上昇トレンドに転じました。それと同様に年後半に増産し始めても先進国の在庫が増えるまでにタイムラグが生じ、価格は年内は上昇トレンド継続とみて、この急落を絶好の買い場と捉える考え方です。

一方、在庫の動きではなく絶対的な価格で考えると、直近高値の70ドル台という水準はシリア制裁やベネズエラ問題による過度な供給不足懸念に基づく行き過ぎた期待によるもので、サウジ発言をきっかけに目が覚めて、上げ過ぎた水準から妥当な水準に戻ろうとしているのかもしれません。個人的には60ドルくらいが在庫水準が適正な現状での適正価格では?と思ってます。

前者のシナリオだと、今年後半も高めの相場で来年から下がり始めるという感じで、後者のシナリオだとこの勢いで下落して60ドル付近で均衡し、来年はもう一段階の下げを見込むといった感じでしょうか。

個人的には後者寄りの考えで、サウジ側も今回の協調減産の見直しは供給不安による「原油高対策」と言ってるので、高く売りたい産油国側が高いと言ってるので、ここは素直に従った方が良いと思います。

つまり、原油ショートです!

投資について

現在、原油投資はしていないです。

来週はさすがに一日で少し下げ過ぎたということで前者の考えの人が買いに入って戻ると思うので、そこを狙って「2039 原油ベアETN」を買ってみたいと思います。

撤退は60ドル割れで利益確定か、70ドル台定着でシナリオ読み違えの損切りといった感じでしょうか。

それでは!