今週は「フェイスブックショック」と「FRBの3カ月ぶり0.25%利上げ」、「貿易戦争の火ぶたが切られる」といったイベントがあり、波乱含みの相場展開です。

フェイスブックショック到来!

フェイスブックの5000万人の会員情報漏えい問題による「フェイスブックショック」が市場を揺らしました。

この問題は、フェイスブックが非営利目的の研究用に秘密保持契約を結んでデータ提供した研究者が裏切ってイギリスのシンクタンクに情報を流出したことが悪いのですが、フェイスブック利用者としてはたまったものではありません。

これに限らず、企業がSNSでマーケティングするために個人を追跡して広告を出すことが主たる収益源としているところがあり、かなりプライバシーに厳しいEUだけでなく米議会でも広告規制などが議論され始めました。

慌てたフェイスブックは、企業向けの会員情報提供(会員は規約に同意しているので違法ではない)を厳しくして、そうすると広告収入が減るにもかかわらず、プライバシーの強化に乗り出しています。

この問題は、フェイスブックだけではなく、現在のIT業界、特にSNSやビッグデータ関連の領域において根が深い問題です。

フェイスブックやグーグル、ツイッターなど無料サービスと引き換えに個人情報を提供し、そのあらゆるで0たをプラットフォーマーとして利用し、広告収入で稼ぐタイプのIT企業の成長余地が一気に縮み、高くなり過ぎた株価に限界が訪れるでしょう。

少し前にブームになったビッグデータ関連のベンチャーの中には即死級のダメージを負い、淘汰が進むのではないでしょうか。

FRBの3カ月ぶり0.25%利上げ

パウエルFRB議長に就任してから最初のFOMCですが、これはまぁ予想通りで、その後のコメントも無難で、まぁ初めてなのでリスクイベントが起こると思っていたいた人は杞憂に終わったみたいです。

米国債2年と10年の金利の推移を見てみましょう。

ここしばらくは、10年債金利も安定していますので、ひとまず金融当局由来のテーパータンドラムは鎮まりましたが、またいつ跳ねるか油断はできない状況は続きますね。

利上げが予定通りで景気重視の年3回か、インフレ退治のための年4回に加速するかは議論が分かれていますが、ある程度想定はできているのでそこまで株式市場へのショックは出ないのではないでしょうか。

米国が貿易戦争の火ぶたを切る!?

3/19-20のG20では、仮想通貨規制に代わり、貿易戦争懸念が主要テーマになり、米国は検討中の鉄鋼やアルミへの関税に理解を求めましたが溝は埋まらずといった状況が続いています。

そして早速、中国に対する知的財産権侵害に対する制裁関税をトランプ大統領が署名するということで、貿易戦争の火ぶたは切られ、中国も報復辞さぬ構えとなっております。

これを受けて、3/22のNY相場はスタートから荒れています。

交渉人と言われるトランプ大統領ですが、想像以上に感情で動くのでうまくまとめきれずに双方にとって不幸な結果、Win-Winの逆でLose-Loseな結果に終わるリスクも懸念されているのでしょう。

プーチン大統領当選に対して、側近の反対を振り切って直接連絡し、祝意は述べないように進言を受けても祝電を送り、その経緯を記したメモがホワイトハウス高官から漏えい(抗議?)するような醜い不祥事も起きております。

貿易問題で株式市場が崩れるのは一時的なものというのがセオリーなのですが、少し不安です。

恐怖指数VIXについて

VIXの日足チャートを見てみましょう。 

VIXは再び20を超えてきました。また、VIXカーブもバックワーデーション入りです。

やはりここ最近のVIXショックの影響で、VIXが15を下限に上下に推移する相場が続いていますね。

見通しとしては、他業種を叩き潰しながらも自らの成長により巨大化したIT企業に支えられたバブル相場が、プライバシー問題で成長パワーを喪失し、高まるインフレ懸念から利上げによる冷や水が懸念され。さらにトランプ大統領が仕掛ける貿易戦争による輸出企業の売上減、輸入企業のコスト高による収益悪化懸念から、やはり株価の先行きは良くないです。

株価は実体経済ではなく、未来を見て決めるものなので、今の欧米の好景気に惑わされてはいけないですね。

ただし、銀行や企業の財務基盤がしっかりしているので、リーマンショックのようなものではなく、落ちても最高値から2-3割安程度に留まるでしょう。

恐怖指数VIXに関しても、リーマンショックレベルは想定できないので、20を超えて上がったら叩き始めるで良いと思います。

今後の投資について

現在考えているVIX投資戦略としては、以下の2つを考えています。

  1. コンタンゴ、バックワーデーション具合を見て加減しながら中期低レバで行うVIXショート投資
  2. VIXの低すぎ・高すぎに合わせてロングショートを使い分ける短期アクティブ投資

1の戦略は、バックワーデーションなので見送り。
2の戦略は、20を超えたVIXをショートする好機で、エントリーです。

【ポジション】

米国VI:[売]$19.5×300 → $17.0で買い決済
米国VIブルETF [UVXY]:[売]$17.0×300

長らく新規売り規制のかかっていた「米国VIブルETF [UVXY]」の規制が解除されたので、米国VIの売りポジションを利益確定して、米国VIブルETF [UVXY]のショートに切替です。

「米国VIブルETF [UVXY]」の規制が解除されるというのは、それだけ市場参加者の買い意欲が強くそこから上がることが多いので、VIXショートする身としては怖いですが、「米国VIブルETF [UVXY]」のショートはレバレッジ減価が強くて美味しいのでしっかり握っていきたいと思いますし、さらに上がれば売り増しで行きたいと思います。

と思ったら、3/22に米国VIブルETF [UVXY]はまた新規売り規制がかかりましたね。米国VIの方でまた勝負するしかないようです。

それでは!

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