トランプ大統領の経済顧問トップであるコーン国家経済会議(NEC)委員長が辞任を表明し、政権内に貿易戦争のストッパーとなる人物がいなくなってしまいました。
ウォール街に衝撃走る-コーンNEC委員長辞任で米金融市場再び混乱https://t.co/zyk10GbHgm pic.twitter.com/ewkv32dovf
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) March 7, 2018
コーン米NEC委員長、関税巡り辞任へ:識者はこうみる https://t.co/Qeey3n5Nij pic.twitter.com/e1AI6q1Fi6
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) March 7, 2018
トランプ政権の貿易戦争発言は高圧的な態度を示して、中間選挙に向けた支持率向上を狙ったものでしょうがどこまで本気なのかよくわからないですね。
貿易戦争と言っても交渉事なので、最終的に過度に相手や自国を痛めつけず、表面上は良い交渉ができたようにアピールするのが狙いでしょうから、そこまで実体経済にダメージはないと思います。
コーン氏も狙っていたFRB議長に選ばれなかったので、やる気をなくしてしまって今回の件が良い口実になったのかもしれません。
コーン氏の辞任は悪材料であることは確かなのですが、元々ひどい政権なのでそこまで怯えるような展開にはなりにくいと思います。
どちらかというと、引き続き金利を見ていきたいですね。
2,10年米国債金利を見てみましょう。
上昇トレンドが反転して下落に向かうと思ったところで、戻してきてます。
この水準が続くのであれば何も問題ないのですが、急上昇するとかなりまずくなりそうです。
恐怖指数VIXについて
VIXの日足チャートを見てみましょう。
コーン氏辞任のショックはそこそこで、徐々に市場も耐性が出てきたように感じます。
私自身は、今回の貿易戦争懸念はそこまで深刻な問題にまで発展することはないと踏んでいます。どちらかというと先の米国債金利の問題、金融引き締めによる新興国からの資金流出、株高を前提にしたM&Aによって摘みあがった「のれん」の時限爆弾化、株高終了による資産効果の消失等の方が気になるかなと思います。
今後の投資について
現在考えているVIX投資戦略としては、以下の2つを考えています。
- コンタンゴ、バックワーデーション具合を見て加減しながら中期低レバで行うVIXショート投資
- VIXの低すぎ・高すぎに合わせてロングショートを使い分ける短期アクティブ投資
1の戦略は、現在VIX先物がバックワーデーションなので見送り。
2の戦略は、米国VI(期近3月物の先物)が25、30を超えたらショートするように指値を入れたのですが、届かないのでロールオーバーなどの商品特性を探るため少しだけショートしときました。
【ポジション】
米国VI:[売]$19.5×300 約60万円のポジションです
VIX先物19.5の水準であれば、まぁ負けにくいラインかなと思います。
VIXの他にも、原油65ドル付近で「2039 原油ベアETN」、日経平均22,500円付近で「1357 日経ダブルインバース」といった弱気系のETF/ETNも狙ってます。
CFDでは、海外ETF銘柄にある金や天然ガスの3倍ブル・ベアETFが気になってます。両方ショートすればレバレッジ減価の恩恵を受けられるのでは?という思惑の検証で1単位ずつショートして観察中です。
それでは!