3/2のNY市場は、これまでの金利と睨めっこする相場とは打って変わり、トランプ大統領の鉄鋼・アルミへの輸入制限や貿易戦争歓迎発言が、不意打ちショックとなり、相場は大きく荒れました。
【日経平均 午前終値は627円安】2日午前の東京株式市場の日経平均株価は、前営業日比627円12銭安の2万1097円35銭で終了。トランプ米大統領が鉄鋼などの輸入制限発動の方針表明、その懸念からほぼ全面安に。 https://t.co/6A5tgFkITe
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) March 2, 2018
トランプ大統領「貿易戦争はGOOD。楽勝だし」で日経225先物が300円安 https://t.co/1zp5mZCMLG
— 岡三マン (@okasanman) March 2, 2018
貿易戦争は有用、勝つのも簡単=トランプ米大統領 https://t.co/47ltgfeU7n pic.twitter.com/JAkYiH5raP
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) March 2, 2018
これを受けて、東京市場は日経平均21,181.64円(-542.83円安)の暴落。
NY市場も午前中は暴落だったのですが、「トランプの言うことだからまたハッタリじゃね?」「他の国が報復とか過剰反応しなければ、そこまで大きな影響ないだろう」と、トランプ大統領のハッタリ(?)を看過したのか急速に値を戻し、S&P500種株価指数は前日比0.5%高2691.25。ダウ工業株30種平均は70.92ドル(0.3%)安の24538.06ドルと無事週末の相場を終えました。
とりあえず一安心かと思いきや、土曜日になって以下のような報復関税のニュースが飛び出していますので、再び月曜日以降も荒れる?かもしれませんね。(それにしてもEUのユンケル委員長の反応早いですね)
#EU は7日の会合でアメリカへの報復関税対象になる製品を固め、加盟国に提案します。鉄鋼製品に加え、鉄鋼以外の工業品、農産品を検討します。#トランプ #tariffs https://t.co/3IS3ujoHDQ
— NIKKEI ヨーロッパ (@nikkei_europe) March 3, 2018
#EU のユンケル欧州委員長は「米ハーレー・ダビッドソンやバーボン、リーバイスに関税をかける準備を進めている」と報復関税を示唆。日本と共同でWTOへの提訴も検討します。#トランプ https://t.co/NFDLFJS0g5
— NIKKEI ヨーロッパ (@nikkei_europe) March 3, 2018
米輸入制限 EUが25%の報復関税検討 リーバイス、ハーレー、バーボン対象か https://t.co/9im07IO8C4
— 産経ニュース (@Sankei_news) March 2, 2018
恐怖指数VIXについて
VIXの日足チャートを見てみましょう。
VIX(現物)は一時25を超えたものの、午後にかけて急速に戻し、大きな上髭を付けて19.59で終えました。
本来なら一安心なのですが、報復関税をEU・中国などが打ち出す等、貿易戦争の様相を見せれば事態は不透明になるでしょう。
私自身は、今回の貿易戦争懸念はそこまで深刻な問題にまで発展することはないと踏んでいます。どちらかというと先の米国債金利の問題、VIXショック関連の爪痕、日銀黒田総裁の口から初めて飛び出した出口論、金融引き締めによる新興国からの資金流出等による混乱の方が気になるかなと思います。
いずれにせよ、弱気なことには変わりませんが、トランプ大統領がさらに複雑化させているといった感じでしょうか。
今後の投資について
現在考えているVIX投資戦略としては、以下の2つを考えています。
- コンタンゴ、バックワーデーション具合を見て加減しながら中期低レバで行うVIXショート投資
- VIXの低すぎ・高すぎに合わせてロングショートを使い分ける短期アクティブ投資
1の戦略は、現在VIX先物がバックワーデーションなので見送り。
2の戦略は、米国VI(期近3月物の先物)が25、30を超えたらショートするように指値を入れたのですが、届く前に値が戻ってしまいました。
とりあえず、神経質な相場は大衆以降も続くと思うので、チャンスはモノにしていきたいですね。
それでは!