2018年2月5日のNY市場で米国債金利上昇をきっかけに、恐怖指数VIXが急上昇し、それによって自動取引で株価下落し、株価下落によってVIXが上がり・・・という株価下落とVIX上昇の無限ループに自動取引が陥った結果、ダウ平均株価が1175.21ドル(4.6%)と過去最大の値幅で急落しましたね。

それによって、株安はもちろん、VIXをショートしていた投資家は大火傷し、人気のVIXインバース系のETNは1日にして約90%下落して解散に追い込まれています。

この一連のショックは「VIXショック」と呼ばれているようです。


さて、予想PER(株価収益率)が13倍の21,000円に近いから「今が買い時!」と買い向かう見方が多いようですが、どうでしょうか?

立ち向かうべき暴落と逃げるべき暴落

2017年は、北朝鮮問題やBREXIT、EUの極右化、中東情勢の激化、悲惨なテロなど地政学的・政治学的な問題で急落しましたが、これは立ち向かうべき暴落であり、すぐに回復しています。

しかし、今回の「VIXショック」と引き金にもなった米国債の問題(米国の財政問題を含む)は根が深いと考えます。逃げるべき暴落ですね。

今回の「VIXショック」でこんがり焼かれた投資家は個人だけでしょうか?
ETN・ヘッジファンドを通じて実は様々なところに波及していると考えるのが普通で、金融系ショックは、他のショックのように消費が縮んで損益計算書の売上にダメージを与えるのではなく、貸借対照表の資産にダイレクトダメージを与えるから怖いのです。

今回の「VIXショック」は、「リーマンショック」前の「パリバショック」に相当するショックを今後誘引する可能性があるのではないでしょうか?

そのため、今回のショックは逃げ(様子見)が良いと個人的に考えています。

「逆資産効果」が景気の腰を折るかも?

仮にダメージが個人だけに留まったとしても、急激な株安による購買意欲の低下が「逆資産効果」でもたらされるでしょう。
直撃しやすいのは、高級品である耐久消費財「自動車」や不動産セクターですね。

自動車セクターは本来の波では2017年にピークを迎えそうだったのが、トランプ相場による「資産効果」でカンフル剤を打たれて、新車の売れ行きが反転上昇しました。自動車は1度買い替えるとしばらく買い換えないので、とても反動が出やすいと思います。

価格が上がり過ぎている米国不動産・REITも怖いところです。
アメリカのミレニアル世代はだいぶ無理をして高い不動産を買ってますから、「逆資産効果」が出るとまずいです。

今の株価水準は、2017年11月頃の水準ですのでまだ大丈夫ですが、2017年前半頃の水準まで下がると「逆資産効果」による企業収益への影響が顕著に出てきて、本格的な景気調整局面が来ると思われます。

今後の値動き予想

長期上昇相場で下げた時は、始めのうちは押し目買い圧力が強いのでしばらくは底堅くなるものの上値を更新することができずにダラダラとした動きになりやすいです。

そして数か月後に押し目買いパワーが持たなくなって、本格的な下げが来るのではないかと予想します。戻り高値が空売りの好機になるかもですね。

日経平均の下値目途について

日経平均の下値目途でPER13倍の21,000円などと言われてますが、PERのもとになる企業の純利益はショック時に不安定なので、急落相場の底を探すならPBRで見た方が良いと思います。

具体的にはPBR1倍水準(BREXITの時に一瞬だけタッチした)で現在であれば日経平均が17,384円です。

そんなに落ちないと考える人がほとんどでしょうが、次に思いもがけない追い打ちが来るのでは!?と考えてます。

もうトランプ減税という追い風は昨年使い切りましたからね。
今後のトランプ政権は、壁建設や軍拡による財政支出増加と減税による米国債ショックのリスクがくすぶり続けます。

もともと2018年初時点で今年の後半はヤバいと言われていたので、そういう時はみんな逆算して早め早めに逃げますからね。

 

ヒンデンブルグオーメンは現在も点灯中

【直近の点灯開始日】

  • 2018/1/30 現在も点灯中!
  • 2018/1/19

株価暴落の凶兆「ヒンデンブルグオーメン」は、今回大当たりでしたね。
私も点灯していたのは知っていたので小さい投資に留めていたのですが、それでも予想以上の火傷を負いました。

損失を取り戻そうとして焦って株式市場で買い向かうと負けるパターンだと思いますので、今年はしばらく守りに入ります。

それでは!