前回の記事「恐怖指数VIX超急騰で「2049 VIXインバースETN」は強制償還!96%安の紙くずに!(2018/2/6)」で取り上げた「2049 VIXインバース(ベア)ETN」ですが、本日の取引で値下がり率ランキング堂々の1位で投資家の度肝を抜いたと思われます。

これはもう、仮想通貨が可愛く見える酷さですね。(仮想通貨は暴落してもこんなに落ちないし、償還という概念がないのでいつかは上がる)

このVIXショックは、日本だけにとどまらず、世界中のVIX投資家が酷いダメージを被ったようです。


私も330万円分ほど握っていたので、昨夜うなされながら横になって考えていて、そこでふと気付いたのが、

前日比96.1%安・・・3.9%しか投資家に償還しないって少なくないか?

という疑問です。
他のVIXインバース系ETNも激しく下落していますがここまで落ちたのでしょうか?

楽天ボラティリティファンドにも組み入れられているクレディスイスの「ベロシティーシェアーズ・デイリー・インバースVIX短期ETN(XIV)」も80%以上下落したので2月21日に早期償還予定ですが、99から7.35なので一番大きく落ちたところの下落率は92.5%ほど。

「プロシェアーズ・ショートVIX短期先物ETF(SVXY)」は、先週末2/2が105.6で最安の2/6価格で12.24で下落率は88.4%です。

彼らと運用者が違う(運用してないけど)とはいえ、同じCBOEのVIX先物の数値がベースになったインバースインデックスであることは変わらないのに、野村アセットの「2049 VIXベアETN」の96.1%下落した価格で償還は妥当なのでしょうか?


どうも気になる。

連動指標であるSPVXSPIの動きを見ても96%安とまでは届かない。

運用を担当する「ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイ」という子会社の取り分がかなり盛ってあるのではないだろうか?

VIXは変動が激しく、どこの時点のデータを切り取るか、またそのデータそのものがこういう鉄火場でインデックス採用して妥当な数値であるのか、強制償還なんていう投資家に致命的ダメージを与える実質破たんイベントでは、十分な説明責任が求められます。

金融庁・東京証券取引所・日本証券業協会に物言いをしたいと思います。

同じことを即座に考えた頭の良い個人投資家が既に行っているかもしれませんね。

 

金融庁等に物言いをする根拠

今回の物言いは、損したから行うイチャモンではなく、以下の点から妥当で筋のある物言いだと考えてます。

強制償還は非常に大きな損失を投資家に強いるイベントであり、説明責任があると思われること

今回、2/5のNY市場でVIXが上昇してから、2/6の朝8時半には野村から連絡を受けた東証が取引停止を決定し、野村からは「前日比96.1%安で償還しまっせ」と一方的に通告されました。

企業で言うと破綻に相当するイベントですが、特に説明もなく投資家が大損する羽目になりました。

これはあんまりですよね。これは金融庁が声高に掲げる「顧客本位の業務運営」でしょうか?

 

償還価格が妙に低く、価格決定が不透明で投資家の利益を一方的に損なう可能性があること

先ほども述べたように償還価額が妙に低く、野村の取り分を多くするために異常値みたいなデータで計算したのではないかと勘ぐっています。

VIXベアETNは、ETNですので発行体である野村と投資家との契約のみで、実際には集めたお金を資産運用しているわけでもないですし、不当な手数料を取られる筋合いもないでしょう。

他の証券会社のVIXインバース系ETNと比べて損失が大きすぎるのも気になります。他のファンドでは採用されてない飛び値みたいな時間外取引の瞬間的な値を使ったとか、姑息な手で計算してないか検証してほしいところです。

 

80%以上下落したら強制償還という発行体有利の条件でありながら年間1.8%の管理費用を取っていること。

例えば、オプションであれば、いくら以下になったら強制償還というノックイン条項が付く場合、ノックイン条項がつかないプレーンバニラのオプションよりも、不利な条件を呑む側にそれに見合った恩恵があるのがフェアなトレードですが、VIXベアETNにはそれがなく、しかも信託報酬にあたる管理費用も年間1.8%と運用してないETNなのにかなり割高な報酬を支払っています。

そういう契約だから仕方ないという見方もありますが、著しくフェアでない内容であるにもかかわらず、強制償還価格まで自分たちの取り分をとって、投資家にはちょっとしか返還しないズルをするとなると、大手証券会社と一般個人投資家との間でのやりとりでは、金融庁が声高に掲げる「顧客本位の業務運営」とはかけ離れますよね?

 

今後の投資について

上記のことから、同じことを考えている頭の良い個人投資家が既に行っているかもしれませんが、適正な償還価額を野村が提示するように、野村や金融庁に物言いしておきたいと思います。

「80%を下回ったらそこで強制償還されると聞いていたが、80%以上の損をするなんて聞いていない!」という顧客説明の一部不備を主張して裁判するなら、80%安の5880円を勝ち取れる可能性もありえますが・・・

妥当なところでフェアな計算をして88~90%安の2,940円~3,528円くらい、厳しく計算して92~94%安の1,764円~2,352円くらいが、しぶしぶ納得ラインでしょうか。

というわけで、抗議の買い(?)注文をしておきました。

2049 VIXベアETN
・2018/1/30 新規買い 33,000円 × 100株
・2018/2/7 損失確定   1,146円 × 100株
・2018/2/8 抗議買い     1,145円 × 5,000株

VIXベアETNでの最後の大勝負です!

それでは!

 

問い合わせ窓口一覧

個人投資家は弱い立場なので、大手証券会社の一方的で不当な扱いに対して、適正な意見を通すには第三者を介するしかないです。

金融庁:各種窓口のご案内

日本取引所グループ:株式・ETF・REIT市場に関するお問合せ

日本証券業協会:証券・金融商品あっせん相談センター

野村アセットマネジメント:電話相談窓口