最近、雑誌で「億万投資家」や「億り人」の体験談が良く目につきます。
私も1億円以上の富裕層を目指しているので人気が出るのはよくわかります。

さて、日経マネーにこんな記事がありました。

継続は力なり 最強集団「億万投資家」の条件 ここが違う! 勝ち続ける億万投資家の素顔

億万投資家はどんな人が多いのか?

この記事の中で、日経マネーの読者アンケートの中から1億円以上の億万投資家198人に注目して分析しています。
日経マネーなので、男性の株式投資家が主な読者層ですね。

まず気になったのは年齢です。50-60歳代が多くを占めています。
職業はリタイア組とサラリーマンが多いので、ある程度働いていて、元本が十分にある人が多いのでしょう。
これは実はたいしたことなくて、私でもこのまま働いて倹約していれば、投資せずとも50歳代で1億円には届きます。

また、198人の億万投資家のうち、1000万円以上の相続を受けた人は70人、5000万円以上は23人もいて、学歴も大卒以上が最多であることから、もともと家庭が裕福だった人が多いようです。

投資の力で億万投資家になれたというよりも「ある程度お金があるから運用して増やそう」と株式投資をしていたら、アベノミクスに乗って億万投資家になってたという感じが多いよう気がします。

やはり、お金は多い人のもとに集まってくる、お金持ちはどんどんお金持ちになるということでしょうか。
私としては、やはり相続など期待せずに、若くして投資で億万投資家に成り上がりたいものです。

億万投資家の投資スタイル

億万投資家の投資スタイルを見てみると、配当や株主優待を重視するコツコツ投資が最多のようです。
これは恐らくある程度元本のある投資家が多いのでしょう。

興味深いのは、過去5年間毎年10%以上の運用成績を上げた人の投資手法で、4つに収れんしてます。
統計的にサンプル数が少ないので「配当重視」4人、「テクニカル重視」3人は除外すると、「割安株を狙うバリュー投資」6人、「新興・中小型株の大化け狙い投資」7人がそれなりに多いようです。

バリュー株投資も新興株投資もリスクが高いので、ここ5年の好調相場では大きく稼ぐことができたのでしょう。

残念ながら、「ETF・インデックス型投信を使った国際分散投資」はゼロのようです。
インデックス投資は個々の銘柄の個別リスクを引き受けない分、リスクが低いため、大勝ちは難しいということで、インデックスで大きく勝ちたいならタイミングを計るしかないということでしょう。

勝っている億万投資家が重視していること

さて、大勝ちしている億万投資家と負けていない億万投資家の共通点は、いずれも成長性と割安性重視ということです。
割安でも成長性がなければ永遠に割安だったり退場したりしますから、個別株はここが難しいところです。

大勝ちする億万投資家が配当や株主優待をあまり重視しないのは正解で、値動きに比べれば配当利回りなんて誤差みたいなものですからね。

少し意外だったのは保有期間の長さで、3年以上が最多となってます。
これはリーマンショック・ギリシャショック以降は相場が大崩れしない、崩れても戻ったので、ひたすらバイ&ホールドが功を奏したということでしょう。

これがギリシャショック後の2012年に過去5年のアンケートをとったなら、同じ結果にならずにこまめに売買するスタイルや、信用売りや先物売りを駆使したロングショート戦略が持ち上げられていたことでしょうね。

感想

やはり、億万投資家は元々仕事や相続といった投資以外でお金を持っていた人が多いみたいです。

また、投資スタイルで新興株やバリュー株で大勝ちし続けているというのは、あくまでリーマンショック・ギリシャショックが収まった2012年からの5年間の良い相場で「勝った」投資家の戦術なので、これから5年間で「勝てる」戦術とは限りません。

景気が悪くなれば、新興企業は低い信用から質への逃避で投資資金がサーっと逃げていき、下落も悲惨なことになりますからね。

そのため、この記事の読み方は「億万投資家になりたいから、彼らのように新興市場の割安有望株を漁るぞ!」ではなく、景気の変化を敏感に感じて、「もし今後景気が2012-2017年のように安定的に推移しそうであれば、同じように成長が期待できる新興株に投資し、そうでなければ日経ダブルインバースや先物売りを組み合わせたロングショートなどの別の戦略を練る」ことです。

本物の勝てる投資家なら、次の5年は投資手法を変えてくるはず。
だから過去の投資手法を世間に公開したりしているわけですからね。

雑誌の記事は大体逆を行くと正解なので、長期バイ&ホールドを勝てる戦略として誘導してる時ほど、目先が危うい感じがします。

私は11月からのトランプ相場に乗って、今年1月に撤退して以降は、株(インデックス)は割高過ぎて手が出なくて、高値圏でチョコチョコ日経ダブルインバースで叩いている状況です。
やはり、どうしても高値警戒感がかなりありますね。

それでは!