7/11のWTI原油市場は、44ドル割れでこのまま下に行くのかと思いきや、EIA(米エネルギー情報局)が発表した米国の生産量が下方修正されたことで売り材料がなくなり、一気にショートカバーが進み、さらにAPI在庫が大幅減となったことでさらに上がり、45ドル台後半で推移しています。
EIAは毎月短期エネルギー見通し(STEO)で原油生産量の見通しを公表してますが、過去の推移と今回の結果は以下の通りです。
EIA(米エネルギー情報局)の米原油生産量(日糧)の見通しの推移
2月発表時 | 3月発表時 | 4月発表時 | 5月発表時 | 6月発表時 | 7月発表時 | |
2017年見通し | 898万バレル | 921万バレル | 922万バレル | 931万バレル | 933万バレル | 930万バレル |
2018年見通し | 976万バレル | 973万バレル | 990万バレル | 996万バレル | 1001万バレル | 990万バレル |
ここ最近、2018年見通しがどんどん引き上げられていたことが強い売り材料となっていましたが、それが崩れた印象です。
これは地味に大きく、当面の間は「米原油大増産懸念」という売り材料が弱体化されます。
本日発表予定のEIA在庫統計での米国原油生産量が増えていたり、毎週金曜日のベーカーヒューズのリグ数が増えていても無視できそうです。
これは地味に大きく、当面の間は「米原油大増産懸念」という売り材料が弱体化されます。
本日発表予定のEIA在庫統計での米国原油生産量が増えていたり、毎週金曜日のベーカーヒューズのリグ数が増えていても無視できそうです。
さて、今朝発表されたAPI在庫統計の結果も見てみましょう。
API週間石油在庫統計(米国石油協会)
[7/11 5:30]
原油在庫 -813.3万バレル
ガソリン在庫 -80.1万バレル
中間留分在庫 +207.9万バレル
クッシング在庫 -202.8万バレル
(すべて前週比)
原油在庫の減少が引き続き顕著で、2週連続大幅減というのが好材料です。
OPECの減産拡大の話題は、7/24にサンクトペテルブルクで開催されるJMMCの会合まで未知数ですが、材料としては米原油生産量の方が相場への影響が大きい気がします。
正直、今の減産枠でも需給は引き締まって在庫も減ってるので、交渉決裂になったとしても下値は限られそうな気はするのですが、どうでしょうかねぇ。
ということで、「米原油大増産懸念」という売り材料が吹っ飛んだところで、また仕込んでいきたいと思います。
今後の投資について
現在、ノーポジションですのでいつも通り、
原油ブルETNと日経ダブルインバースを仕込みたいと思います。
それでは!