先週末(5/19)の恐怖指数VIXは、急上昇からの急落となっています。
先物カーブを見てみましょう。スティープ化が進んでおり、期近のものほど下げています。

NY市場の日中帯のVIX(現物)のチャートも見てみましょう。

日本時間の午前4時頃にロシアゲート関連のバッドニュースがワシントン・ポスト紙から報道され、S&P500等の株価は下げたもののVIXの上昇は鈍く、以降の時間外取引では下落して報道前の水準に戻しました。
これは、想定よりも早くロシアゲート問題を市場が織り込んだ可能性があります。
もしそうであれば、北朝鮮のミサイルのように、ロシアゲートの捜査が進んでも市場への影響は出にくいかもしれません。

23日は予算教書

トランプ政権は、2018年度の予算教書(予算案)を5月23日に議会提出予定です。
18年度予算教書には、対外援助や各種助成金、低所得者向け医療保険(メディケイド)といった支出削減や、国防予算増額・10年で2000億ドルのインフラ投資などの詳細が盛り込まれる見込みで、社会保障などの義務的経費や、歳出・税収に関する長期的な見通しも含まれる予定です。

全体としては、経済成長率3%を前提と議会予算局の想定成長率1.9%を上回る税収を見込むため、支出削減よりも歳出増加の方が多くなる見込みで、足りない財源を将来の経済成長で賄うようです。

これまでトランプ政権が示してきた予算教書概要や税制改革案概要はほとんどコンセプトだけで中身がないものでしたので、ようやく詳しい内容が出ます。
(また中身のないものが出て、実は詳細な政策を作る能力がないことが露呈する可能性もある)

詳細が出てしまうと、これまで情報不足で分析できなかった各政策が分析され、民主党はもちろん身内の共和党からも反対意見が噴出するのは目に見えています。

また、これまで具体的な内容を提示せずに投資家の想像で良い方向に解釈されてきただけに、具体策が出てしまうと夢が覚めて現実に引き戻される可能性があります。

そのため、予算教書発表時は市場から好感されるが、その後は議会からの反対の嵐を浴びて、実現性が徐々に薄れていき、市場もネガティブになるのではと考えています。

VIXショート投資について

VIXショート投資については、先週の動きからロシアゲートを織り込んだとみて、コミー前FBI長官の議会証言はまだですが、ショート投資にエントリーし始めるのも手かもしれません。

ただ、「1552 – 国際のETF VIX短期先物指数」の空売りの場合は逆日歩が発生する可能性が高いです。

前回(2017/3/3)は、貸株5,762,572 融資5,674,526 貸借比率0.98 株不足88,046で1株5円/日の逆日歩で、
今回(2017/5/19)は、貸株3,384,855 融資2,761,819 貸借比率0.83 株不足623,036 と株不足が多いです。

2016年のデータを見ると、株不足が発生した日は1株5円/日の逆日歩が発生しており(火曜日のような逆日歩3倍デーは15円)、664,357株の株不足を出した2016/1/22でも5円でしたので、今回も5円ではないでしょうか。

【追記】
まさかの満額(翌営業日の証券会社からの追加申込で株不足が解消されること)で逆日歩つきませんでした。
逆日歩が付くかつかないかで5%の利益の差が出るというのも考え物ですね。

逆日歩のリスクを考えると「2049 – NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN 」の方が良さそうです。