2017/5/17から急浮上した「ロシアゲート問題」という大統領弾劾(?)の危機に関して、いつVIXショート投資をするべきか現在の考えをまとめておきます。

まず、2017/5/17の変化を見てみましょう。

VIX(現物)は46.4%、VIX先物(6月物)は17.8%上昇しています。
突然発生したリスクに、株価保険であるプットオプションの保険料が跳ね上がり、VIXが急上昇したものと思われます。

VIX(現物)は15.59と、フランス大統領選前の終値ベースの最高値(2017/4/13)の15.96に近づいています。
フランス大統領選は、以前の記事「フランス大統領選(初回投票)前のまとめ」で示すようにルペン候補が最終的に大統領になる確率はほぼゼロでしたので、最大VIX16弱で済んでます。

今回は、アメリカ政治が不透明になるリスク(トランプ大統領が辞めることそのものは大きなリスクではない)が高く、最大VIX20~25は覚悟しておきたいところです。
トランプ大統領が弾劾裁判(もしくはレームダック状態で生殺し)されると議会がストップし、トランプ減税を見込んだ上昇相場のほとんどが帳消しになり、しかるべき株価下落を伴いますので、S&P500株価指数オプションから算出されるVIXも高く推移しそうです。

一方で、仮に潔くトランプ大統領が辞職をした場合、ペンス副大統領がかえってスムーズな政権運営を行うため、一気に回復に向かうでしょう。

今回のロシアゲート問題は、コミーFBI長官を理不尽に罷免されたFBIが仕返しにリークしたものとみられるので、追加の爆弾をFBIが持っている可能性があります。そのため、次は議会への情報開示を待つフェーズに移ると思います。

米下院監視・政府改革委員会は、トランプ大統領とコミー氏の2人の会話を記録したコミー氏のメモを5/24までに提出し、同日の公聴会でコミー氏が証言するよう求めています。
上院情報特別委員会もメモの提出とコミー氏の証言を要請し、29日の米国の祝日より後に開く同委員会で証言する予定です。
上院司法委員会は、大統領が存在をほのめかした会話の録音テープの提供をホワイトハウスに要求しています。

ひとまず、5/24に提出予定のコミー氏のメモと公聴会での証言は、大きなイベントになりそうですので、今週投資するのはやめた方が良さそうです。

最も楽観的なシナリオは、コミー氏の最初の議会証言が天王山となり、そこで弾劾に至る情報が出ずにトーンダウン&イベント終了し、VIXは急落するというものです。

悲観的なシナリオは、コミー氏の証言等で弾劾の機運が高まるもののトランプ大統領の抵抗や民主党が選挙対策で、じっくり生殺しにされ政治が進まないケースです。
そうなると、長期にわたる不安定感からVIXが高止まりし、VIXショートは苦しくなります。

そのため、来週まで少し待った方が安全そうです。
事前にリスクを取って投資するのも良いですが、VIXショート投資はえげつないほど値動きが激しいですからね。

例えば、今日の「2049 – NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN 」は、
19,650円(-2,430円/-11.01%) と急落しましたが、これでも買い手が多くて900円のプレミアムがついており、正味価値は18,750.20円です。

VIXショート投資はタイミング・リスク管理ともに慎重に行いたいところです。

それでは!