フランス大統領の第1回投票が終了してから、VIX(恐怖指数)下落の勢いは止まりません。
ついに下限と言われる10を下回りました。
この水準は1993年以来の約四半世紀ぶりの歴史的な状況になっており、背景にあるアメリカの株価(S&P500指数)が高値を更新し続け、かなり過熱していることが窺えます。

現在の値は以下の通りで、先物も日数が残っているのに非常に低い水準です。

VIX 現在値

9.75

-0.02

VIX 5月物

11.23

-0.195

VIX 6月物

12.35

-0.125

VIXの長期チャートを見てみましょう。
右端の直近は少し見づらいですが、フランス大統領選の直前に16台に上がった後に9台に急落しており、1993年以来の水準となっています。

最低値を付けた1993年以降、VIXはさすがに値を戻しつつも10-20で推移し、その後1997年のアジア通貨危機から日本の平成不況、ITバブル崩壊等でVIXは20-40の高水準をうろつくようになりました。

ITバブル崩壊後はかなりまずい状況でしたが、2003年のイラク戦争からアメリカ景気は急速に持ち直してVIXも低下し、2007年のパリバショック等でサブプライムローンが意識されるまでは10-20で安定推移し、2008年のリーマンショック、その約1か月後の2008年10月にAIG危機説で一気に史上最高の89.53をつけ、その後はギリシャ危機を乗り越えながらも再び10-20に低下し、2015年夏・2016年初頭にチャイナショックで一時的に30を超えながらも、10-20の水準に戻り、今に至っています。

こうしてみるとVIXが極めて低い水準は長くは続かないが、すぐにこれといった危機が起きて急上昇するわけでもなく、数年は安泰でその間に火種がくすぶって、数年後に爆発というパターンを繰り返しています。

今もきっと将来爆発する現在は認識されていない新しい火種が着実に成長している段階なのかもしれませんね。

今後の戦略

VIXにとって重要なアメリカの金融機関(引火すると危険な火薬庫)の健全度は極めて良く、また経済もしばらくは安泰と考えられますので、今後もVIXショート投資は割高な株式投資の代替投資として、しばらく続けても問題ないと考えられます。
しかしながら、10を下回る歴史的低水準の現在のVIXではさすがにショートはせず、様子見をしたいと思います。

それでは!