サラリーマンにとって大きな節税効果が見込める個人型確定拠出年金(iDeCo)が人気です。
私も節税目的で「楽天証券」のiDeCoに入りました。

楽天証券のiDeCoにした理由

手数料がずっと無料

楽天証券のiDeCoは、2017/5/18に運営管理手数料が無料になりましたので、楽天証券への手数料は無料(※国民年金基金連合会・信託銀行への義務的手数料のみ)です。
他の手数料無料があるところはSBI証券で、他に大和証券・スルガ銀は50万円以上が条件で3年半くらいは手数料を払う羽目になりますので楽天証券の圧勝です。

優良なインデックスファンドを揃えている

取り扱うファンドについても、たわらノーロードや三井住友DCファンドといった低コストインデックスファンドを揃えてます。
(前出のスルガ銀行の場合は、手数料無料の代わりに信託報酬が高いファンドが多い)

上記の理由から、ふつうに比較すれば「楽天証券」という答えに辿り着くと思います。
さて、楽天証券のiDeCoでは何を買えばよいでしょうか?

楽天証券iDeCoのファンド一覧(2017年4月末時点)

現時点で28種類のファンドが用意されています。対象資産毎にインデックス・アクティブファンドと粒揃いで、バランスファンドもなかなかで、どれを選んでも間違いにはならなさそうな良心的なラインナップです。
その中でも特に優れたインデックスファンドに「〇」、場合によっては投資対象となりうるファンドに「△」をつけておきます。

資産タイプ 商品名 実質運用管理費用 分類 投資対象
国内株式 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 0.21% インデックス(TOPIX)
たわらノーロード 日経225 0.21% インデックス(日経平均)
iTrust 日本株式 0.96% アクティブ
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> 1.67% アクティブ
フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.65% アクティブ
国内債券 たわらノーロード 国内債券 0.16% インデックス(NOMURA-BPI総合)
明治安田DC日本債券オープン(DCしあわせ宣言) 0.65% アクティブ
国内REIT 三井住友・DC日本リートインデックスファンド 0.28% インデックス(東証REIT指数)
野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 1.03% アクティブ
海外株式 たわらノーロード 先進国株式 0.24% インデックス(MSCIコクサイ)
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.59% インデックス(MSCIエマージング・マーケット・インデックス)
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) 1.46% アクティブ
iTrust 世界株式 0.96% アクティブ
海外債券 たわらノーロード 先進国債券 0.22% インデックス(シティ世界国債インデックス(除く日本))
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> 0.22% インデックス(シティ世界国債インデックス(除く日本))
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型) 0.56% インデックス(JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ グローバル・ディバーシファイド)
みずほUSハイイールドファンド<DC年金> 1.51% アクティブ
海外REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.30% インデックス(S&P先進国REIT指数(除く日本))
国内外株式 セゾン資産形成の達人ファンド 1.55% アクティブ
コモディティ ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) 0.89% インデックス(LBMA金価格)
バランス型 三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型) 1.29% バランス
三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN) 0.65% バランス
投資のソムリエ<DC年金> 1.19% バランス
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 0.71% バランス
ターゲットイヤー型 楽天ターゲットイヤー2030 0.92% バランス
楽天ターゲットイヤー2040 0.93% バランス
楽天ターゲットイヤー2050 0.93% バランス
定期預金 みずほDC定期預金(1年) 元本保証

楽天証券のiDeCoは7つの投資対象から選べばよい

上記28ファンドの中から、特に優れた(〇をつけた)6つの超低コストインデックスファンドと元本保証の定期預金の7つが、ポートフォリオを作成する素材として最適です。
※6つの超低コストインデックスファンドは、それぞれ「国内・先進国」×「株式・債券・REIT」の6種類のカテゴリーの代表と言える存在です。

資産タイプ 商品名 実質運用管理費用 分類
国内株式 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 0.21% インデックス(TOPIX)
国内債券 たわらノーロード 国内債券 0.16% インデックス(NOMURA-BPI総合)
国内REIT 三井住友・DC日本リートインデックスファンド 0.28% インデックス(東証REIT指数)
先進国株式 たわらノーロード 先進国株式 0.24% インデックス(MSCIコクサイ)
先進国債券 たわらノーロード 先進国債券 0.22% インデックス(シティ世界国債インデックス(除く日本))
先進国REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.30% インデックス(S&P先進国REIT指数(除く日本))
定期預金 みずほDC定期預金(1年) 元本保証

いずれも売買手数料(購入時手数料&信託財産留保額)が無料のノーロードです。
こうしてみると、ほんとに安い信託報酬のファンドが揃っていて驚きですね。
かつて、ファンドの手数料が諸外国に比べて高く、半分詐欺みたいに回転売買させて投資後進国と言われた日本で、ここまで良心的なファンドが出るなんて感激です。

初心者でもタイミング投資したい!どう配分するべき?

iDeCoは長期積立投資なので、長い目で見て配分し、ほったらかしにしておくのが基本です。
でも、「できれば安い時に多めにリスク資産を増やして、高い時にリスク資産を減らしてパフォーマンスを良くしたい」という声も聞きます。

そんな友人向けに私がアドバイスしているのは、攻撃型と防御型の2つのポートフォリオを作っておいて、相場環境に応じて1年~数年に1回くらいの頻度でタイミングよくスイッチングするというアイデアです。

攻撃型・防御型ポートフォリオを作る

まず、ハイリスク・ハイリターンな攻撃型、ローリスク・ローリターンな防御型のポートフォリオを予め作っておきます。

作成に当たって、積立長期投資は「投資していることを程よく忘れて、投資に費やす時間や心の消耗を節約する」ことが重要でそのポイントは以下の通りです。

  1. できるだけ単純明快(すっきりとしていた方が、iDeCoの存在を気分が良く忘れることができる)
  2. 集中投資はせず、薄く均等に分散(ひとつの商品に集中すると「値動きが気になる病」に冒されて本業に支障が出るため)。
  3. 防御型と言えども、一定のリスクをとること(iDeCoやスイッチングの存在を忘れても一定の投資成績を確保するため)

上記を踏まえた作成例として、以下のようにポートフォリオを作ってみました。

資産タイプ 商品名 防御型ポートフォリオ 攻撃型ポートフォリオ
国内株式 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 10% 20%
国内債券 たわらノーロード 国内債券 10% 10%
国内REIT 三井住友・DC日本リートインデックスファンド 10% 20%
先進国株式 たわらノーロード 先進国株式 10% 20%
先進国債券 たわらノーロード 先進国債券 10% 10%
先進国REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 10% 20%
定期預金 みずほDC定期預金(1年) 40% 0%

防御型は6つの超低コストインデックスファンドに10%ずつ配分し、元本保証の定期預金に40%配分することで、安全資産(国内債券+定期預金)を50%確保しつつ、リスク資産にも薄く広く投資する単純明解なコンセプトです。

攻撃型は、防御型の定期預金の40%を、「国内・先進国」×「株式・REIT」の4ファンドに10%ずつ振り分けることで、安い時に積極的に投資して利益を狙うというコンセプトです。

攻撃型から防御型へのスイッチングは、「国内・先進国」×「株式・REIT」の4ファンドを半分解約して定期預金に回し、拠出金の配分も変更します。
防御型から攻撃型へのスイッチングはその逆で、定期預金を「国内・先進国」×「株式・REIT」の4ファンドに4等分して投資し、拠出金の配分も変更します。

いずれも綺麗に分散させているので、個別ファンドではなくポートフォリオ全体を見ることができ、個別のファンドの「値動きが気になる病」になることはないでしょう。

上記のポートフォリオはあくまで一例なので、例えばREITが嫌いな人であればその分均等に他のファンドに振り分けるといった感じで、自分で納得できる形にしていただけたらと思いますし、安定志向の方であれば安全資産を増やしたら良いと思います。

どのタイミングで攻撃型・防御型をスイッチすればよい?

以下に3つのアイデアを載せます。この他にもご自身で納得できるスイッチルールを見つけていただければと思います。

①新聞でスイッチ

日経新聞ではない一般紙(読売・朝日・毎日など)に「株価が過去○年で最安値!」と一面で大きく出たら攻撃型ポートフォリオにスイッチ、「株価が過去○年で最高値!」と一面で大きく出たら防御型ポートフォリオにスイッチするというアイデア。

経済専門でない一般紙の一面を飾るということは、それだけ大きな行き過ぎが発生していて、タイミングとしては悪くないはずです。しかも、iDeCoをやっていることを仮に忘れていても新聞の一面を見て思い出すことができるというのもメリットです。
スイッチング頻度はあまりなく、数年に一度だと思われます。

最近ですと、トランプ相場でダウ平均が史上初の21000ドル越えが大きなニュースになりましたね。

②米国失業率でスイッチ

アメリカの失業率が直近の最悪を更新したら攻撃型ポートフォリオにスイッチ、失業率が最低を更新したら防御型ポートフォリオにスイッチするというアイデア。

失業率は、金融・財政政策発動の大きなキーとなる指標です。失業率が悪化すれば経済対策・金融緩和の発動が検討されます。また、失業率が悪化するということは大規模なリストラが断行されているということで、次の決算期には企業業績もV字回復が見込めます。

そのため、スイッチのタイミングとして適しているのです。
スイッチング頻度はあまりなく、数年に一度だと思われます。

最近ですと失業率は過去最低を更新し続けてますね。

③ドル円でスイッチ

ドル円が100円を割ったら攻撃型ポートフォリオにスイッチ、ドル円が110円を超えたら防御型ポートフォリオにスイッチするというアイデア(具体的な数字は各個人にお任せ)

リスク資産とドル円は密接な関係にあるため、ドル円の高い安いで切り替えるというもの。ドル円はニュースでもたまに流れるのでそこでなんとなくチェックできるのもメリットです。

為替は変動が激しいので他のルールと比べると、比較的スイッチング頻度は多く、年に複数回あるかもしれません。
最近ですと、BREXITで100円割れしたときに攻撃型にスイッチし、トランプ相場で110円を超えて防御型にスイッチといった感じでしょうか。

現在の状況だとどっち?(2017年4月末時点)

現在の状況ですと、①②③のどの基準でも、「防御型」ポートフォリオを選ぶ局面ですね。

まとめ

iDeCoはサラリーマンの節税だけでなく、長期投資の手段としても優れています。

長期積立投資なので、頻繁にスイッチングするべきではないですが、少しは運用のかじ取りはしたいところ。
そこで今回、攻撃型・防御型の2種類のポートフォリオを用意して、ルールを決めてスイッチするというアイデアを紹介しました。

今のトランプ相場でしたら、防御型ポートフォリオを設定しましょう。
そして、ポートフォリオの配分メモと証券会社のパスワードメモを貴重品入れに入れて、毎年の年末調整だけは意識して、後はiDeCoのことを忘れてしまいましょう。

 

それでは!

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